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    記事が間に合わないので、よくわからない小説をおいておきます。

    ――「内定」――


    「取れましたよ、内定!」
    部屋に駆け込むなり、新沼はそう叫んだ。
    私は呆気にとられ、ちょうど口に含んでいたコーヒーを、開いた口の端からこぼしそうになった。
    「内定? 何のさ。君、就活かなんかしてたの?」
    「あ、言ってませんでしたっけ? 今、前田さんの手伝いでコンチネンタルアクセス社の調査してるんですよ」
    「ああ、不正献金のやつ? あれね、もう終わったよ――昨日だったかな、社長が直々に見えてね。ソレを置いてった」
    私は、応接テーブルの上をアゴで指した。
    「え? これって・・・・・・まさか賄賂ですか?」
    「いや、どうだろうね。正直、私もどう捉えてわからないんだよ」
    テーブルの上には、土佐鰹が乗せられている。土佐鰹は何度か跳ねて、そのまま死んだ。
    新沼は鰹を睨んだまま、小さく呟いた。
    「たたき――かな?」
    「冷蔵庫さ、入らないんだよね。嫌がらせかな? これ」
    「どうでしょうか? 単なるプレゼントにも見えますが、鰹にも見えますね」
    「鰹は鰹だよ。それは間違いない。でもさ、ネギがないんだよ」
    「ネギなら買ってくればいいじゃないですか?」
    「ちょっとさ、散歩行ってくるから、その間にそれ片付けておいてもらえる? 臭いから」
    私は、事務所の向かいにある喫茶店に入って小一時間ほど時間を潰した。
    そして私は見たのだ。
    事務所の窓が、爆音と共に吹き飛ぶ様を。
    そう、鰹は爆弾だったのだ。ソーダ鰹というものはあるが、爆弾鰹というものがあるのかどうかはわからない。
    新沼はどなっただろうか。

    それはそうと、財布を忘れたので、喫茶店の支払いをどうしようか。

     

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